温泉好きの皆さん、こんにちは。
今回の温泉レポートは、長野県にある道の駅併設の温泉となります。
皆さんは道の駅がいつから出来たか知っていますか?
道の駅の始まりは1993年。正式登録された103か所から始まり、2023年には30 周年を迎えたようです。
お手洗い、特産品販売所、飲食スペース、また温泉を併設した道の駅の数も多く、今では車で移動する者にとってなくてはならない存在となりました。
今回ご紹介する温泉は、道の駅でこんなに本格的なお湯を楽しんでいいの?と良い意味で驚いた温泉となっております。
「立ち寄り湯」を中心に紹介している当ブログは、チャリダーやライダー、キャンパーなど旅人に優しい温泉紹介となっています。
道の駅小足 深山の湯
深山の湯(みやまのゆ)
場所
長野県北安曇郡小谷村北小谷1861−1
長野県北部の小谷村にある「道の駅 小谷(おたり)」併設の温泉「深山の湯」。
塩の道
沿岸から内陸部へ、塩や海産物を運んだ道のことを「塩の道」といいます。
塩の道と呼ばれるものは全国各地・世界にもあるようですが、ここ小谷を通る新潟県の糸魚川から長野県の松本までの道「千国街道(ちくにかいどう)」は特に有名なんだそうです。
昔の人はこの険しい山道を、徒歩または馬を用いて通っていたんですね。
温泉の特徴
小谷には名湯といわれるいくつかの温泉があります。
ここ「深山の湯」の温泉は、近隣の宿泊施設「風吹荘」から分湯されたもの。
風吹荘の温泉は、来馬地区の「北小谷源泉」と「風吹荘源泉」2つの源泉を使用しており、深山の湯も同じ混合泉となっています。
【特徴】
- 美肌の湯/清涼の湯
- 源泉掛け流し
- 茶褐色の湯
- サウナと露天風呂完備
美肌の湯/清涼の湯
深山の湯は「美肌の湯/清涼の湯」として紹介されています。
泉質の炭酸水素塩泉は「炭酸泉」や「重曹泉」と呼ばれてきたもので、炭酸や重曹という言葉からも「汚れ落とし」のイメージが出来るのではないでしょうか。
源泉掛け流し
道の駅の温泉というからには、「ついで入浴※」を含めた多くの人が利用する事を想定し作られたと思います。
また、長距離移動や車中泊をする者にとって、入浴できる場所というのはそれだけで大変有り難い存在なんですね。特に山間部や温浴施設がない地域、立ち寄り不可の温泉が目立つ場合など特に重宝されるでしょう。
つまりどういう事かというと、例えは悪いですが温泉を目的地と定めていない場合、最悪そこが温泉ではなく銭湯であっても良いわけです。
また、掛け流しなら尚良しですが、上記の様な使い方の場合に優先されることは「入浴出来る」という点。
循環でも沸かしでも有り難がられるであろう環境(道の駅)でありながら、ここ深山の湯は源泉掛け流しというのですから、利用する者にとってとても贅沢な場といえます。
冒頭に書いた「良い意味で驚いた」というのは、こういった事を指しています。
※「ついで入浴」=「立ち寄ったついでに入浴」
茶褐色の湯
露天風呂の湯気から鉄の香りが漂っており、噴出口も茶褐色に染まっていました。湯を口に含んでみると苦味が。
私は鉄を多く含む湯(含鉄泉)が特に好きで、興奮したのを覚えています。
しかし、ここは炭酸水素塩泉。温泉分析書を確認していないため詳細は分かりませんが、炭酸水素塩泉も鉄のニオイや味がするものもあるそうなので、そのあたりをもっと詳しく知りたいところではあります。
泉質
炭酸水素塩泉
摂氏46℃
以降訪れる事が出来ていないため、未だ詳細は確認出来ていません。分かり次第追記したいと思います。
源泉名 | 風吹荘源泉と北小谷温泉の混合泉 |
湧出地 | 長野県北安曇郡小谷村大字北小谷 12327番地 |
泉温 | 46.2℃(調査時における気温9℃) |
湧出量 | 未測定(混合泉のため) |
知覚的試験 | ほとんど無色橙明 炭酸味、鉄味、微硫化水素臭有す |
水素イオン濃度 | pH 6.53 |
蒸発残留物 | 1390mg/kg |
加水 | 加水していません |
加温 | 加温していません |
循環 | 循環していません |
温泉分析年月日 | 令和3年4月8日 |
炭酸水素イオン | HCO3- | 1066mg |
ナトリウムイオン | Na+ | 442.8mg |
塩化物イオン | Cl- | 202.3mg |
カルシウムイオン | Ca2+ | 79.9mg |
硫酸イオン | SO4 2- | 69.7mg |
その他の情報
- 内風呂
- ぬる湯
- 水風呂
- サウナ
- 露天風呂
道の駅にはお食事処もあります。
温泉と食事処(500円以上/人)を利用すると、入浴料が半額になりとってもお得!
お食事処【かまど飯処 鬼の厨(おにのくりや)】で食べた野沢菜がとても美味しく、その日から野沢菜が大好きに。もちろん、かまど飯とその他山菜も美味しかったですよ。
思い出
ここのお湯、特に露天風呂の湯と肌が離れ難く、なかなか上がる事が出来ませんでした。
自分にとって良いお湯・合うお湯というのは、こうして身体がハッキリと教えてくれるのですよね。
施設情報
道の駅 小谷 「深山の湯」
〒399-9601 長野県北安曇郡小谷村北小谷1861−1
長野県大町市から新潟県糸魚川市を繋ぐ国道148号線沿い
【2024年01月22日時点】
- 定休日 公式HP参照
- 営業時間 公式HP参照
- 入浴料 大人 700円
- 入浴料 小学生 350円
- 入浴料 小学生未満 無料
- 備品 ボディーソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー
※入浴料は2024年01月22日時点も変更なし
※定休日・営業時間は日によって異なるため要確認
まとめ
長野県小谷村の「道の駅 小谷」併設の温泉「深山の湯」は、贅沢すぎる源泉掛け流しの温泉でした。
また、土産品や特産品も魅力あるものが多く、長居したくなる楽しい道の駅です。
国土交通省では、2020年から2025年までを「道の駅」第3ステージと位置付け、「道の駅を核にした地方創生」及び「道の駅の持続可能な安定運営」を目指した取組を推進しているそうです。
今後ますます全国の道の駅が充実していくかもしれませんね。
長野県の小谷村へ行く際は、先人が通った塩の道に想いを馳せながら、深山の湯に浸ってみてください。
コメント