温泉好きの皆さん、こんにちは。
今回の温泉レポートは、47都道府県の中でも高い湧出量をほこる鹿児島県の温泉です。
九州の有名温泉地といえば真っ先に浮かぶのが大分県だと思いますが、鹿児島県もあちらこちらに温泉が点在している温泉県なんですね。
「鹿児島県の◯◯山が噴火しました」というニュースを目にする事があるように、全国111ある活火山のうち10%にあたる11火山が鹿児島県にあります。
火山があるということは、湧き出るお湯(温泉)も多いというわけです。
今回はそんな鹿児島の中でも、私が度々訪れている特に勇気が必要な温泉の紹介です。
持っていくものは、タオルと勇気だけ?
鹿児島の温泉には入ったことがあるよ!という方も、きっとまた鹿児島へ行きたくなることでしょう。
「立ち寄り湯」を中心に紹介している当ブログは、チャリダーやライダー、キャンパーなど旅人に優しい温泉紹介となっています。
霧島最古の岩風呂(目の湯)
霧島最古の岩風呂
場所
鹿児島県霧島市牧園町高千穂
温泉や天孫降臨の地で知られる、鹿児島県霧島市にある温泉です。
鹿児島県の温泉というと、特にここ霧島温泉の認知度が高いのではないでしょうか。山手の方へいくと、付近一帯に湯けむりがあがっています。
その温泉街からほんの少し進んだところにあるのが、今回の霧島最古の岩風呂です。ナビに設定していかないと、初めての人は通り過ぎてしまうでしょう。
温泉の特徴
特徴を紹介する前に、霧島最古の岩風呂までの順路を辿ってみましょう。
霧島最古の岩風呂へ行くには、この自然探勝路を歩いていく必要があります。
それでは一緒に行ってみよう。足元に気を付けてね!
ちょっと待ってよー。ボクはハイキングに来たんじゃないよ!
登山靴やトレッキングポールを用意していないという人も大丈夫。ほんの少し歩いただけで見えてきました。
それではここから、この温泉の特徴を紹介していきます。
- 自然の中に身を置ける
- 天然の露天風呂
- 非日常を味わえる
- 天然掛け流し
- 無料&年中無休
自然の中に身を置ける
この自然の中に身を置くとは、私達が意識して取り入れなければ出来ないくらい簡単なことではなくなりました。
自然をどう定義するかはさておき、最近では民間が公園事業にも携わるなど、本物の自然がどんどん遠い存在になっているようにも感じます。
地方へ旅行に行っても、観光施設と宿泊施設を移動するだけでそこにある自然と関われていない場合も。
と、難しい話はここまでにして、ここ霧島最古の岩風呂では普段なかなか出来ないそれが出来る場所なんですね。
天然の露天風呂
先ほどの「岩風呂」の看板から下ると現れるのがこの温泉。
これ温泉施設の露天風呂ではなく、天然の露天風呂です。
大きな岩が迫力あります。
非日常を味わえる
森林(ハイキングコース)の中にポツンとある温泉です。誰かが運営していたり、設備が整っているわけではありません。
自然に温泉が湧き出ているだけなので、これを温泉と捉えるには難しいという人もいるかもしれませんが、温泉は温泉です。
この湯に浸かれば、自然の中に身を置くことと同じく、非日常を味わう事ができるでしょう。
ちなみに、目の前をハイキング中の人が通過することもあります。そういった意味でも非日常といえるかもしれません。
天然掛け流し
温泉好きなら譲れないポイントが「天然掛け流し」ですよね。
ジャバジャバと注がれるわけではないですが、自噴しているので天然掛け流し温泉です。
無料&年中無休
霧島は昭和9年に国立公園として指定され、昭和39年には他地域も加わり「霧島屋久国立公園」へ。
平成24年3月16日に「霧島錦江湾国立公園」として生まれ変わりました。
霧島は国立公園である事から、運営しているのは国になります。
しかし、この霧島最古の岩風呂は温泉施設として運営されているわけではありません。
つまり、入浴料は無料。そして年中無休となっています。
また、えびのスカイライン沿いに自然探勝路用の駐車場も設けてあります。こちらも無料。(ざっくりとですが車6台程が駐車可能)
無料でこんな贅沢な温泉体験を出来るってすごくないですか?
泉質
温泉施設ではないので、温泉分析書の掲示はありません。誰かが調べてくれないかなと思ってはいるのですが、施設運営者でもない限り費用を出して調べる人はいませんね。
そのため、今のところ未確認です。
霧島温泉といえば「腐ったたまごのニオイ」と比喩されるように、独特のニオイと白濁した「硫黄泉」をイメージする方が多いと思います。
しかし、ここ霧島最古の岩風呂は無色透明。
こちらは別の日の写真です。荷物と人が写り込んでいるので加工を施していますが、この時はやや青みがかっているように見えます。
また、冬場に行った際は入浴はせずに手を付けるだけでしたが(寒すぎて着替えるのが嫌だった)、外気温にも影響されやすいのか若干ぬるく感じました。
陽の当たり具合や時間帯でも色の変化が確認できます。
水脈がいったいどこなのか、不思議なお湯です。
その他の情報
シャンプーやボディーソープはどうしたら良いのか気になりますよね。
ここは森林の中です。流したものはそのまま自然の中(国立公園)に垂れ流してしまう事になります。決してそのような事にならない様、ここでの仕様は控えましょう。
近隣には沢山の温泉があります。事前にそちらで洗身と温泉を楽しんだあと、こちらで雰囲気と湯を楽しんでいただけたらと思います。こういった場を守り続けていくには、ひとりひとりの心掛けが必要です。
また、悪天候時や夜間の利用をする人は居ないと思いますが、管理されていないという事は自己責任になりますのでご利用にはご注意ください。
目の湯について
目の湯という名称。
目に良いということから[目の湯]とも呼ばれるという情報もあります。その名称の出所を個人的に確認できたわけではないので、「目の湯」として紹介することは長らくモヤモヤする部分ではありました。
Googleマップには目の湯との名称もついていますし、そう紹介している方も多いのですよね。
今回記事を加筆するにあたり、「〜霧島最古の岩風呂(通称目の湯)があります」という文言を霧島市の観光情報より確認する事が出来ました。
これで安心して目の湯として紹介出来ます。
これ、各地の観光協会や観光課の方にお願いしたいところです。
私もブログ内では間違った情報や曖昧な事を発信しないよう気を付けてはいますが、個人で知れる事には限界が。
市や観光課でこういった情報を発信していただけると、発信側も安心して各地PRがしやすいです。
思い出
ここはもう何度か訪れている温泉で、ここへ誰かを連れてくる度、驚きと共に子供に返ったような姿を見せてくれます。
人は心身を開放できる場を、どこかで求めているのかもしれませんね。
人の童心を引き出せた時、私は幸せな気持ちになる事があります。それが楽しくて、また誰かを連れて行こうとなるのでした。
施設情報
〒899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂
- 温泉施設管理者 なし
- 利用料 無料
- 定休日 なし
- 営業時間 指定なし
- アメニティー なし
- 駐車場 丸尾自然探勝路の駐車場利用
まとめ
霧島の自然は壮大で、自然に対する畏怖の念を抱かずにはいられません。
そんな中でもここ霧島最古の岩風呂では間近にそれを感じられることでしょう。是非、霧島で貴重な体験をしてみてください。
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